世田谷区に建つこの建物は、デザイナーの自邸とネイルサロンを併せ持った住宅である。外観は一切の装飾と様式を一切排除し、白を基調としその白さを浮き上がらせ、シンプルでありながら、いわば時代の変化に捉われない純なデザインを目指した。内装も白を基調とし一切の装飾を排除し、細部にわたり出来るだけシンプルにすることで、住宅とは"そこに住まう人こそが主役"である、ということを位置づけられるようなインテリアとした。1.4ｍほど高低差のある敷地に対し、スキップフロアのある空間を構成し、テラス、リビング、ダイニングと意図的に段差を施すことによって、視線の変化が生まれ、あたかもステージに立っている、人が主役であるそんな豊かな住空間の創出を願っている。