NEWS

愛宕山の家・グラスハウス#2/擁壁のうえに建てる

 

計画地は自然の山を切り開いた宅地であり、擁壁のあるゆるやかな傾斜地のある土地です。建築主は「通りすがりの人が振り返るような、そんな家にしてほしい。。。」と要望。計画をスタートするにあたり建築主とミーティングを幾度も重ねた結果、高台のメリットを最大限生かし擁壁の上にそのままガラスの箱を乗せ、擁壁も建物の一部として一体感ある景観を創りだすこと、が計画の骨子となりました。通例、外壁は建物の主要構造を構成するため壁が必要となります。主要構造を担う最小限のコンクリートのコアウォールを内部に設けることで、いわば全面ガラスの外壁を実現することが出来ました。自然の景色を室内に採り入れることで季節の移ろいを五感で感じられるそんな住環境となりました。

愛宕山I邸が竣工しました。サッシュレスの全面ガラスからは甲府盆地や富士山への眺望が特に素晴らしく、オーナーとにとって心地よい空間を提供出来たように感じています。何もない究極のミニマリズムの空間が、これから住まうオーナーによって、ライフスタイルに合わせ住まい方の可能性が拡がっていくことを願っております。

グラスハウス#2,HP04