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松ヶ丘の家/斜面にそのまま建てる

 

敷地は東京近郊の自然樹木が残る開発分譲地です。周囲に建ち並ぶのは擁壁の上に建つ住宅群。斜面地は敷地を造成し擁壁を設置し敷地を平らに造成し建てるのが通例のようです。

この土地の所有者である建築主から問い合わせがあった要望は、ローコストで建てたい、出来るだけ敷地の自然を残したい、とのことででした。斜面の敷地を造成するだけで費用は、家1軒分相当の費用がかかってしまう。そこで提案したのが斜面をそのままにし、RCの基礎部分を擁壁のように土留め構造とし、そこに住空間を創ること、その上部に木造を組み立てること。そうすることで基礎部分には費用がかかるが、擁壁、造成費用なしで建てられるというもの。当設計事務所では何件もこのような設計を行っています。結果として周囲にある自然樹木を残すことが出来、あたかも別荘地のようなくつろぎのある住環境が出現できたのではと考えています。