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目黒N邸/合掌ノイエが竣工しました

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典型的な住宅地に建つ治療院を併せ持つ住宅が竣工しました。決して大きくない敷地に対し都市計画上の法的制約がある中、最大限のボリュームの確保が求められました。天空率という緩和規定を活用すれば、シンプルな箱ととして最大限の床面積は確保できますが、近隣に対する圧迫感を軽減するため建物の足元はセットバックし中間部を張出し最上部をセットバックし、くの字のフォルムとしました。傾斜した壁によって四方を包み込まれた空間はより大きなボリュームを確保でき同時に内部空間に変化をもたらし、3層でありながら、ひとつの連続した空間として意識できるのではないかと考えました。コーナー部を切り取ってできた開口部は、空と地につながる視界が生まれ密集地でありながら広がり感のある空間を生み出しました。

あたかも手を合わせたような”合掌”の空間によって包み込まれ’職と住’がゆるやかに同居する、新しい暮らしの場、の創出が実現できたと思っています。