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台形の家/変形敷地を活かした住宅

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典型的な簡素な住宅街に立つ二世帯住宅である。奥行きのある敷地に対し道路側から建物をセットバックし、駐車スペースを兼ね備えゆったりとしたアプローチ空間を確保し奥側は適度なサイズのプライベートコートを設けた。台形状の変形した敷地に対して壁面をずらしながら組み合わせ、ずれた壁面の隙間から光を取り入れ、敷地の特性を活かしたプランとすることで有効活用を試みている。壁面を斜めに切り取りその隙間に大きなガラスを設けたファサードデザインは一見無表情に感じるコンクリート打ち放しに対し有機的な表情を付加し、大きなガラスに映しこまれた周辺の緑とコンクリートの素朴な素材とが溶け込み、シンプルでありながら豊かな住環境を創り込むことを目指した。インテリアは建築主が暮らしの中から彩りを加え自分色に染め上げてくれることを願って白を基調とし黒をアクセントに入れたシンプルなデザインとしている。この建物は台形の敷地を記憶として強く表現し建築主にとってのメモリアルなものとしての意図が込められている。

(設計後記)
既存の住宅の建て替えです。3.11の大震災の影響から、地震に備えた耐震性の高い住宅を建て替えたいとのことで当事務所に来られ、「ハウスメーカーなど20~30数社程度まわったがどれも納得がいかない」と。耐震性という点ではハウスメーカーなど優れているものが多々ありますが、プランが限定され自由度がなく魅力を感じない、ということが納得いかない理由のようでした。敷地は台形状の変形敷地。内部は耐震力を必要としない間仕切りとし、外周部は敷地形状に合わせたRC壁式構造とし、将来の間取り変更にも対応でき、耐震性の高い住宅を実現しました。

所在地
東京都
竣工年
2012年
用 途
住宅
敷地面積
145㎡ (変形敷地)
延床面積
126㎡
構 造
RC壁式
施 工
台形の家/変形敷地を活かした住宅

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