斜面にそのまま建てる/松が丘N邸
- カテゴリ
- 傾斜地住宅
郊外の住宅である。住宅開発地のエッジに位置し背景には自然林が広がっている。斜面に対し、基礎部分をRCとしながら、そこには玄関ホール、音楽室を配置し居住空間として活用するプランとしてる。上層部は木造とし斜面とつながるレベルに設定し、自然林への散策の拠点として、があたかも住宅の庭のように感じるしつらえとしている。
(設計後記)
敷地は東京近郊の自然樹木が残る開発分譲地です。しかしながら周囲に立ち並ぶのは人工的な擁壁の上に建つ住宅群でした。斜面地は擁壁を構築して敷地を平らにしてから建物を建てるのが一般的です。この土地の所有者から擁壁設置費用だけでかなりの費用がかかるとのことでコストをかけず建築できないか」との問い合わせがありました。そこで提案したのが斜面にそのままにし、RCの基礎部分を擁壁のように土留め構造とし、そこに住空間を設け、その上に木造を組み立てる。というものでした。擁壁工事、造成工事をおこなわず建てる工法であり、当事務所でおおくの実績がありました。結果として自然樹木に囲まれ、あたかも別荘地のようなくつろぎ感のあるゆったりとした住環境が実現できたと思っています。
- 所在地
- 埼玉県所沢市
- 竣工年
- 2012年8月
- 用 途
- 個人住宅
- 敷地面積
- 240㎡(傾斜地)
- 延床面積
- 105㎡
- 構 造
- 混構造
- 施 工
- 技拓工房